ARTIST : BOARDS OF CANADA
TITLE : The Campfire Headphase
自ら奏でる楽器音がぼんやりと柔らかに溶け込む、ヴィンテージ感あるオーガニックなサウンドが心地良く木霊する。前作から約3年半を経てリリースされたサード・アルバム。
穏やかな郷愁に揺らめくT-1に、乾いた哀愁纏うアコースティック・ギターの音を重ね、ゆったりと鼓動する硬質なダウンビートが、柔らかな眩さに包まれ流れていくT-2、ヒプノティックに奏でる柔らかな音が美しく木霊し、うっすらと幕で覆われたような心地良いまどろみを誘うT-4、眩く広がるギターの音で編んだファンタジックな風景から、優美にたゆたう響きを重ね、ゆったりとラフに打ち鳴らすパーカッシブなビートが浮き上がるT-5、鳥の囀る環境音をぼんやりと鏤め、リリカルな空気をのせ、ファットなダウンテンポのビートがゆったりと波打つように弾むT-9、切ないムードが優しく押し寄せ、静寂へと溶けていくT-15に、キラキラと煌くストリングスを溶け込ませ、明滅するように連なる音が、柔らかな眩さに包まれるT-16など、特有の夢心地な感触を維持しながら、ユラユラとたゆたう短いシークエンスを織り込んで、緩やかに移ろう、どこか耳に心に懐かしい、シネマティックな音像を描き出した美しい名作。