ARTHUR RUSSELL
Calling Out Of Context
実験とポップの間を軽々と行き来したミニマルなサウンドがフロアで偏愛された、今は亡きアーサー・ラッセル。仄かな高揚感をも湛えた温もりあるグルーヴに、力無いとも形容し得る穏やかな歌声をのせたリリカルな響きがエコーのなかに美しく木霊する。まるで自らの早過ぎる死を予感していたかのような、諦念をも映し出した、透明感ある声と響きが手を携え、ゆっくりと軽やかに空へと昇っていく。全てのアルバムがかけがえのない瞬間を永遠に閉じ込めた奇跡。
ARTHUR RUSSELL
Calling Out Of Context
実験とポップの間を軽々と行き来したミニマルなサウンドがフロアで偏愛された、今は亡きアーサー・ラッセル。仄かな高揚感をも湛えた温もりあるグルーヴに、力無いとも形容し得る穏やかな歌声をのせたリリカルな響きがエコーのなかに美しく木霊する。まるで自らの早過ぎる死を予感していたかのような、諦念をも映し出した、透明感ある声と響きが手を携え、ゆっくりと軽やかに空へと昇っていく。全てのアルバムがかけがえのない瞬間を永遠に閉じ込めた奇跡。
SORA
Re.Sort
流麗なるストリングスや柔らかな響きのピアノ、ヴィブラフォンなどの楽器音、水や加工された声/ボーカルなどのサンプルと、微細なるクリック/グリッチ・ビート、エレクトロニクス、細かく繋ぎ合わされた、アナログとデジタルの質感を持つ多様なマテリアルを繊細に折り重ね、溶け合わせ、紡ぎ出す、懐かしさと心地よい刺激を同時に感じさせるような、穏やかな空気が流れる、美しくも温もりある風景。京都在住のクロサワ・タケシによるソロ・プロジェクト、ソラの大傑作ファースト・アルバム。必聴!
JOHN HUDAK
Room With Sky
「晴れた日に日当たりのよい部屋にいる感覚を伝える。」そんな意図を持って綴られたあまりに美しいミニマル・アンビエンス。空へと向けて放たれた自身の声を幾度も加工・変形を繰り返し、仄かな叙情を漂わせた透き通るような繊細な響きを紡ぐ。全てが純化され結晶となって揺らめく、奇跡のような60分間。
BOREDOMS
Super Roots 9
「スーパーアー」で一気に天高く飛び去ったボアダムス。04年のクリスマス・イヴ・ライブを収録した本作では、24人の聖歌隊を従え、刻々と変化し続けるトライバルなグルーヴが軽々と空間の中を飛翔し、果てない上昇を志向する。眩いばかりの光が降り注ぎ、神々しいまでの感覚を覚える。この先ボアダムスは、いったいどんな高みに辿り着き、そこへと連れて行ってくれるというのか?
SUN RA
The Futuristic Sounds of Sun Ra
何百枚と言われる膨大なリリースの中で、一貫して宇宙=スペースへと眼差しを向けてきたサン・ラ。きらびやかな衣装と神話めいた言説故に、エキセントリックなイメージで語られがちだけれども、特にその初期に於いては、常に上を見続けたその視線の先に、エキゾチックなテイストと浮遊感を湛えた、アブストラクトなスウィング・ジャズが鳴っている。ここではない何処かを描くように。
DAEDELUS
Make Friends
空虚に乾いたロス・アンゼルスの空の下で夢想される、優雅なロマンチシズム。現在と過去を自在に行き来しながらエレガントなサウンドを紡ぐ、才人デイデラスの永遠の名作ファースト・アルバム。クラシックやラウンジ・ミュージックのサンプルを編み込んで、滑らかな軌跡を描き弾むブレイクビーツが、開放感ある空間にファンタジックに浮かび、美しく鳴り響く。
ROM
Rom
叙情に煙るアブストラクトなビートで人気のレーベル=ボタニカ・デル・ヒバロからのヒップホップでの活動で知られるアーティストが指向したポストロックなユニットの名作。ジャンルが交差する、しなやかでエモーショナルなグルーヴと美しい旋律を奏でる。柔らかく瑞々しいまでのオーガニックな感触に満ちた響きは、今にもあの空の向こうまで駆け出してしまいそうな気持ちにさせる。
FENNESZ
Endless Summer
終わらない夏の風景を、暮れゆく景色の中にセンチメンタルに映し出した、耳と心に優しいデジタル・アコースティック・ノイズ・アンビエンス。ふと見上げた空の中、季節の変化の僅かな兆しに気付き、楽しかった夏が去り行くことを感じるときに、誰の胸にも去来する切ないあの思いを、ゆったりと移ろうひとつの像へと結んだ、優美に響くメランコリックなサマー・ミュージック。
NICK DRAKE
Pink Moon
まるで仄かな明かりが消えるように、僅か26歳でこの世を去ったニック・ドレイクが最後に残した儚く美しい作品。全ての虚飾や衒いを脱ぎ捨てたギターとピアノだけのシンプルなサウンドに、繊細で柔らかな歌声をのせて綴る。多くの苦難を経て辿り着いた諦めという平穏な思いが結晶となった穏やかで温もりある響きが胸を打つ。そしてその境地に思いを馳せ見上げる空は、どこまでも透き通っている。









